その屍体が誰なのか?
2,3年前、認識標をアクセサリーにするのがものすごく流行った。
アメリカ陸軍縦長の楕円のものがもっとも有名だろう。
国毎にいろいろな形がある。
プラスチック製の四角いものもあれば、
真鍮のスライド式になっているもの、
鉄に亜鉛メッキ横長楕円で、中央に1列、穴が開けてあるものもある。
基本的には
2枚組か
半分を折りとるようになっていて
1枚を屍体へ残し、1枚は待つ人のもとへと届けられる。
兵士たちは識別標を失くさないように
軍紀に反して
こっそり
ブーツの紐に挟むなど、様々な工夫を凝らしたという。
名前は、最後の拠である。
souk "GO SOUTH" (インダストリアル・ジャンティーク route.714)